御朱印めぐりの作法

御朱印ブームがいつ頃始まったのか明らかではありませんが、2013年に伊勢神宮の20年に一度の式年遷宮と、出雲大社の60年に1度の大遷宮が重なり、多くのテレビ番組や雑誌でパワースポットや芸能人が御朱印集めをしていると取り上げられたことが、その要因の一つだと言われています。

まいるの管理人も、昔から神社仏閣やパワースポットを巡るのが好きで、そのうち自然と御朱印をたくさん頂いていました。
読者の皆さんの中には御朱印集めの為に日本全国を回っておられる方もいれば、これから始めたいと思っておられる方も多いはず。

ここでは、御朱印とは何なのか?御朱印めぐりに必要なものは?そして、御朱印めぐりのマナーについてご紹介していきたいと思います。

◆御朱印とは?

もともとは「納経印」といわれ、神社やお寺に参拝した際に自分で書いた「写経を納めた証」として拝受するものです。
しかし最近ではそれが簡略化され、お経を納めなくても「参拝の証」として授ける神社やお寺も増えてきたようです。(※)
御朱印は、押印の他に参拝した日付、社寺名、御祭神や御本尊のお名前などを墨書きして下さる神社仏閣が一般的です。
また、御朱印帳に直接墨書きして下さる場合もあれば書置きを頂く場合もあります。

読者の皆さんにまいるの管理人からのお願いがあります。
御朱印めぐりは心を込めて参拝したご縁を表す大切なものです。決して御朱印を「スタンプラリー」のように扱わないでください。
参拝の結果として御朱印は自然と集められるものであって、「御朱印を集めること」が目的になってしまったら本末転倒ですよ。

(※) 一部の神社やお寺では御朱印が授与されてない場合もありますので事前に調べることが大切です。

◆御朱印帳について

御朱印はお札やお守りと同じように尊いものですので、御朱印帳以外の例えば普通のノートに書いて頂くことは大変失礼にあたります。
オリジナルの御朱印帳を用意されてる神社やお寺も増えましたが、在庫切れの場合もありますので参拝の前に御朱印帳を準備しておきましょう。
そして、参拝した神社やお寺で素敵な御朱印帳があれば、予備として手に入れておくことをお勧めします。

御朱印帳は大きな書店や文房具屋さん、ネットショップで買えるほか、神社やお寺のネット通販で買える場合もあります。サイズは大きく分けて16㎝×11㎝と18㎝×12㎝の2種類があります。

◆御朱印めぐりのマナー

まずは参拝しましょう

①まずは参拝しましょう

御朱印は参拝した証ですので、御朱印を頂く前に必ず参拝するように心がけましょう。
参拝の後、境内を回ってその神社やお寺の由緒や歴史を調べたり、どのような神さまや仏さまが祀られているかなどを知っておくと、
御朱印に込められた思いや意味などもわかるので、頂いた御朱印により愛着が湧くと思います。
神社なら社務所、寺なら納経所に行けば御朱印を頂くことができますが、御朱印を授与して頂ける時間帯や曜日が決まっている神社やお寺が多いのでご注意ください。

※混雑対策などで「参拝前に御朱印を預けてください」と書いている場合はそれに従ってください。

参拝の作法はこちら

小銭を用意しておきましょう

②小銭を用意しておきましょう

御朱印をいただく際の初穂料、納経料は300円~500円という神社やお寺が多いようです。(期間限定であったり特別な御朱印の場合は、だいたい1,000円~1,500円くらいになります)
お釣りを準備して頂く手間をおかけしないように事前に小銭の用意をしておきましょう。

御朱印を書いて頂きましょう

③御朱印を書いて頂きましょう

御朱印を頂きたいページを開いて「御朱印をお願いします」と両手で渡しましょう。
御朱印帳にカバーがある場合は外してから渡すようにしてください。
当たり前のことですが、書いて頂いてる姿を写真や動画に撮ったり、話しかけたりせずに静かに待つのがマナーです。
御朱印を頂いたら、「ありがとうございます」とお礼をしてから硬貨を手渡してください。

このように御朱印の頂き方はそんなに難しいことでは難しくありません。
ただ、御朱印は一期一会のご縁ですので、感謝の気持ちをもって御朱印めぐりを楽しんでくださいね。

◆御朱印めぐりQ&A

御朱印の有無や頂ける時間帯などは事前に調べてから参拝するようにしましょう

Q.御朱印はどこの神社仏閣でも絶対にもらえますか?

A.宗派による考え方などの事情で頂けない場合もありますし、人手不足のために常駐されてない場合もあります。
御朱印の有無や頂ける時間帯などは事前に調べてから参拝するようにしましょう。

Q.御朱印はインターネットでももらえますか?

A.御朱印は参拝の証ですので、本来は参拝してから頂くものだと思いますが、
遠くに住んでいてなかなか参拝できないとか、最近はコロナ禍で行動が制限されることも多いので、
「遥拝(遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むこと)」をした上で郵送で授与をする神社やお寺も増えているそうです。
ただ、いくら欲しい御朱印や授与品があったとしてもフリマサイトなどでは買わない方がいいですね。

Q.御朱印帳は神社とお寺で分けた方がいい?

A.明治時代までは「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」といって奈良時代から明治時代までは神さまも仏さまも同じように祀られていました。
その後、明治政府により「神仏分離令(しんぶつぶんりれい)」が出され、神道と仏教、神さまと仏さま、神社と寺院とが分けられたのです。
なので、その答えは「どちらでもいい」と考えられることが多いようです。
ただし、神社やお寺によっては神社仏閣の御朱印が混在していることをよく思わない場合もありますのでその点だけご注意ください。

ちなみに、まいるの管理人は小さい御朱印帳は神社用、大きい御朱印帳はお寺用と分けて使っています。それはお寺の御朱印は大きいサイズのものが多く、書置きの場合は小さいサイズの御朱印帳だと貼れないという理由からです。2冊持ちは結構重いし場所もとりますが、それも修行のうちと思っています(笑)

御朱印めぐりについて、皆さんからも質問がありましたらメッセージをお待ちしています。

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